赤蜻蛉/13
記憶を掘り起こす剣心の前に、深紅の幕が視えた。
あれは血の色。
血に彩られた巴の小袖。
血の染みついた自分の右手。
さっきまで生きていた、人の形骸。
―――それが、出逢い。
きゅっ
いきなりおしのは剣心の髪を引っ張った。
「怖い顔してるよ」
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