赤蜻蛉/10

がなり立てる蝉の声。
むせ返る畦道をおしのは軽やかに駆けてゆく。

「検さん!!」

にっこりと笑って畑仕事を一休みしている剣心の元へ近づいた。

「ね、お昼一緒に食べよう」

そう言って彼の手を取る。
有り体に言えば、得体の知れない自分たちにこうまで 無邪気に接してくる彼女に剣心は少々面食らっている。
それでも微笑みながらやんわりと剣心は答えた。
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