二章/8
・・・彼は肩で荒く息をしていた。
自分自身で止めることの出来ないもう一人の自分に怯えるように。
「・・・すまない」
絞り出された声。
「市井の人は斬らないと大口叩いたところで今の俺は この有様・・・。もう出ていってくれ。でないと俺は」
深く頭(こうべ)を垂れる。
「俺は、いずれ本当に、」
左手で、刀を持っている自分の右手首をきつくきつく握る。
「・・・君、を・・・」
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