二章/7

祇園祭の近づいた夕方、仕事を終えて部屋に戻ると珍しくあの人が うたた寝していた。
夕陽に染まって赤い髪が燃えるようだ。
こうしてみると本当に幼い顔をしている。
十五・・・十六? いつも刀を抱いて。
そうしないと片時も眠れないように。

肩掛けをそっとはずして彼に掛けようとした。

その時。

彼は眼を見開いた。
人を竦ませる眼光。
次の瞬間、首筋に冷たい刃を感じてやっと何が起きたか理解した。
そして強く突き飛ばされる。
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