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杜鵑草/7-1
どくん 巴は心臓を鷲掴みにされたような衝撃を覚えた。 「・・・だからさ、あんまり怒らないでくれよ。 そりゃあんたまで俺の悪戯に巻き込んじまった風になっちまって、 わりぃとは思ってるからさ」 へらへらと、嗤うその表情の何処に。 『済まない』なんて感情が潜んでいるというのだろう? 精一杯の憤りを込めた瞳で、巴は飯塚の顔を見上げた。 「あ、なたが・・・!裏切り者!!」 声を抑えてはいたけれど、か細いその容姿に似つかわしくない程の 低い声が、彼女の喉から零れた。 この男は、明良さまと自分のことを知っている。 この男は、わたしが何のために“抜刀斎”に 近づいたのか知っている。 ―――この、男は。 ■次へ ■剣心・巴その8へ戻る Worksへ |