|
杜鵑草/6-2
ああ、わたしは。 訊かねば、ならない。 「まあな、俺もそうなればいい、と思ってただけなのさ。 擦れ違っても仕方のねぇこったし? ・・・しかし世の中捨てたもんじゃないよなあ」 にやり、とまた飯塚は歯を覗かせた。 「狂女と緋村は接点を持っちまった。 それこそ、偶然に、な」 がたがたと女は震えた。 川面を滑る風が容赦なく剣心と女に吹き付ける。 剣心は一瞬躊躇ったが、動こうとしない女の腕を無理矢理引っ張り、 風の強く当たらない川土手へと移動した。 「いやあ、やめてよぉ、まだ見つけてないのぉ。 やや、を見つけないと帰れないのぉっ」 ■次へ ■剣心・巴その8へ戻る Worksへ |