杜鵑草/2-1
約束の時刻を見計らって、巴は先程剣心と別れた辻へと戻った。
あと少しで、傾き始めた陽に照らされ、 屋根瓦が淡いだいだい色に染まってしまうだろう。
急いで帰らないと暗くなってしまう、と巴が考え始めた頃。
通りの向こうから見慣れた明るい髪が覗く。
「・・・」
ほぼ約束通りだ、と巴は小さく笑ったが。
すぐさま剣心の横に、飯塚の姿も認めて無意識に眉を顰めた。
(苦手、だわ・・・あの人)
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