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杜鵑草/1-3
それが執着であることに剣心は気付いていなかった。 これまで己の命さえ軽んじる傾向のあった少年が。 初めて手にした大切なもの重みを。 ―――まだ気付く由がない。 「どうだい?うまくやってるかい?」 にやにや笑いながら飯塚が訊いてきた。 「・・・大丈夫です、ちゃんと暮らしてますよ」 素っ気なく答えると飯塚は細い目を丸くして、溜め息を吐く。 「いや、そんな意味じゃなくてなあ・・・」 飯塚は橋の欄干にもたれたまま、ぽん、とキセルをはたいた。 ■次へ ■剣心・巴その8へ戻る Worksへ |