まほら/2

幾人かと擦れ違い、重なり合って歩いたが、誰もが感嘆の溜息ともに その幻想的な風景を楽しんでいるようだ。
「すごいねー、きれいだねー」
剣心の袂をくいっと引きながら幼子は、うるうるとした瞳で父親を催促した。
「・・・よしよし」
剣心は小さく笑いながら、剣路を抱き上げ、男性にしては細いその肩に するりと乗せた。

手を伸ばせばたわわな花の房に触れそうで。
剣路はきゃっきゃっと声を上げる。
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