まほら/1
それは見事な桜並木だった。
薄紅色の隧道がずうっと続いて。
その先の出口が霞むかのようにぼやけて見えない。
隣をとことこ付いて歩く剣路がぽかんと口を開けて、物珍しそうに 周りをあちこち見渡している。
「きれー、きれー!!」
ぱちぱちと手のひらを叩き合わせながら、剣路ははしゃぐ。
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