兆し/3

「・・・」
だが、剣心は己の存在が幕府方に知られているのでは、と懸念していた。
そしてそのことが正しいということを。
他ならぬ巴自身が知っている。
剣心はあの夜から、今まで以上に行動に慎重になった。
ふらふら歩くことは考えられない。
いろいろ思索にあぐねて立ち尽くしていると
「どうした?」
と、いきなり剣心の声が背中にかかってきた。
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