梅にも春/3

明良はぼんやり道端に佇む彼女の背後から、明るく声を発した。
彼女はびくんと肩を震わせて、思わず手に持っていた風呂敷包みを 落としてしまう。
・・・声の主が清里明良であることはすぐに解った。
赤の他人に聞かれるよりも彼女には恥ずかしいことで、振り返ることも出来ずに ただ硬直してしまう。

「・・・巴ちゃん?」
ぴくりとしたきり、動かない巴を不審に思って明良はもう一度声を掛けた。
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