月下獨酌/12

彼女を―――巴を喪った事実が消え去ることは決してあり得ない。
だからその事実を忘れるために“酔う”ことは自分自身の弱さに他ならない。
解ってはいる。
しかし“酔う”という現象は現在の彼にとって甘美で、 誘惑的で、断ち切ることが出来なくなってきている・・・
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