月下獨酌/1
月が、大きかった。
蒼白く燃えて、刀身に跳ね返り、
煌(ひか)りは踊りながら、
深紅に染まる。
ざわざわと鳥肌が立った。
焦点の合わさった意識は無駄な思考を遮断して
如何に斬り結んでゆくか、それのみになる。
生も死も、関係ない。
血の匂いは慣れると甘美だ。
全身をその酔いに任せる。それだけに、
なる。
■次へ
■その他/3へ戻る
Worksへ