月下獨酌/1

月が、大きかった。

蒼白く燃えて、刀身に跳ね返り、
煌(ひか)りは踊りながら、
深紅に染まる。

ざわざわと鳥肌が立った。
焦点の合わさった意識は無駄な思考を遮断して
如何に斬り結んでゆくか、それのみになる。

生も死も、関係ない。

血の匂いは慣れると甘美だ。
全身をその酔いに任せる。それだけに、

なる。
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