戀(こひ)/4
「なんでえ、こちとらてっきり喧嘩だと思ってたもんだからよ、つい・・・」
ぽりぽりと頭を掻きながら、とりあえず左之助は女を土間へ招き入れた。
二,三歩歩んで女はふと足を止める。
「・・・汚い・・・」
ぽつりとそう呟いて左之助が何か言おうとするのもお構いなしにまたすたすたと入ってゆく。
「なんでぇ、ったく」
喉まで出かかった言葉を呑み込んで、彼もさっさと沓を脱ぎ捨てた。
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