天の供物・如月/2
「いいわよ、それで充分。贅沢な人じゃあなかったし」
彼女は濡れた両手を手拭いで包むと、にっこりと笑った。
「あれ?何してたんだよ?」
「ん、そこの角でね、つまずいて転げそうになったの。 着物はとりあえず汚れなかったんだけど・・・手のひら一杯に泥が付いちゃって」
少年は呆れたように肩を竦めて、相変わらずどじだなあ、と呟いた。
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