天の供物・師走/15





「これを預かってほしいと?」

手垢にまみれ、使い込まれた綴り和紙を渡されて、住職は訊き返す。
彼は小さく頷いて、それからするりと立ち上がった。
「・・・彼女の、日記帳なんです。俺が持てる物じゃないですから」
口元を歪めて笑ったその顔に、自分自身への蔑みが見て取れた。
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