天の供物・師走/13
(―――観音さまの前でそう言われてもな、あ?)
住職は軽く溜息をついて、しおしおと目蓋を数回動かし・・・そして痩せた指で 彼の手を掴んだ。
雪に灼けて、赤く腫れ上がった彼のそれを、住職は包み込むように 両手で覆い、ゆるゆると摩(さす)ってゆく。
彼はその時初めて住職に気が付いたように目を瞠った。
「何も、訊かないんですか?」
彼は力無い声でそう問うた。
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