天の供物・師走/7
声を掛けようとして、漸く彼が両腕に抱えている大きな白いものに気が付いた。
真っ白な布に覆われているそれは、所々に赤黒い染みを大きく滲ませている。
ぼろぼろで下を向いたままの彼の首から鎖骨にかけて、 長い黒髪が幾筋も流れていた。
「・・・仏さんか・・・」
乾いた唇をざらりと舐めて住職はそれだけ言うのがやっとだった。
彼は小さく頷くと「お願いします」と血の跡がこびり付いた唇を開いた。
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