天の供物・霜月/5
言葉の掛け合いを彼女から仕掛けてくるのは珍しい。
ただ彼は教養の面では巴に大きく水を開けられている。
どうしたものかと、頭を掻きながら彼は視線を落とした。
「えーと・・・」
「はい?」
「だから、『神さま』、なんだって親父が――」
「?」
「御天道さま、雪の神さま、山の神さま、水の神さま」
「・・・・・・」
「神様は、人間を世界の一部でしか見ないから、優しくて、恐い」
「・・・・・・」
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