天の供物・霜月/1
「ああ、雪だ」
薪を抱えながら、剣心は巴に声を掛ける。
囲炉裏を掻き回しながらちらりと小窓を見上げて、巴は 黒い瞳をやや大きくして彼を見た。
「そういえば、今朝あなたは空気が澄んでるから、雪が降る
と・・・」
「ん?ああ」
剣心は少しはにかむような笑いを零して、草履を脱いだ。
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