彼方/14

少年の隊が撤退のため、峠を越えているときだった。
誰かが爆煙を指差して叫んだ。
その、彼方に少年は抜刀斎を感じた。
あの小さな、それでいて背負う物の大きな、背中を。
また戦場に戻っても少年は生き延びたいと願った。
生きていれば、いつかは解るかもしれない―――

『彼』に遺された言葉が、何であったかを。

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