港の見える丘/1
汽笛。
晴れた空。
ゆったりと広がる雲。
「あっれ〜、鎌足さんじゃないですか」
ぶんぶんと手を振る宗次郎。
昔より体格がややがっしりしている。
膝を立てて座り込んでいた人物がその声に気付いて、振り向く。
紅い袴に、桜色の着物。
髪が少し伸びて肩に届いている。
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