ふたりで一緒に/1
「あああ〜っっ」
大きな声をあげて操は慌てて右手を振り回した。
「蒼紫さま、蒼紫さま!!」
少し離れたところで汽船が海面を割って造ってゆく白い泡を見つめていた 男が眼にかかる前髪を邪魔そうに掻き上げながら振り向いた。
長い三つ編みのしっぽを揺らしながら操は急いで蒼紫の側に 駆け寄る。
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