花隠れ・二章/3

こんな時に遭いたくはなかった。
座り込んで動かない自分を見て巴は今きっと悲しんでいるだろう。
巴のそんな顔は今は見たくなかった。

人を斬ることに倦んでいたとき、彼女自身を失ったとき、落人群で蹲っていたとき・・・
その度に彼女の笑顔に支えてもらったというのに。
だのにまた俺はこうして無様に動けないでいる。
悲しむどころかむしろ彼女に呆れ返られても至極当たり前なのだ。
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