花隠れ・一章/3

だがすでに剣心の瞳は殆ど何も映さなくなってきていた。

息を浅く長く吸い込む。
瞼を閉じるとリボンのよく似合う愛らしい少女を思い浮かべた。

(・・・薫・・・また泣いているだろうか・・・)

今度はさよならも言わずに黙って姿を消してしまった。
一度は共に生きることも考えたのに。
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