立葵/20
「う・・・ん、あたしがまだ母ちゃんのお腹にいるときに死んだって聞いたから よくわかんないんだ。話もあんまり聞いたことないなあ」
「そう、でござるか」
少女は小さな腕をぐっと伸ばして立葵の薄青の花弁に向けてつま先立ちをした。
「このくらい」
陽に焼けた指先にぴんと力を込めて。
「このくらい、早く大きくなりたい。 そしたらもっとかあちゃんに楽させてあげられる。 そうして・・・・・・」
■次へ
■剣心・恵その1へ戻る
Worksへ