立葵/2
彼は少女の目線まで頭を下げて、にっこりと笑った。
そして小さな胸元で揺れる守り袋を見咎めて 不意に眉を少し顰めた。
だが少女はそれに気付く前にもう一度ぺこりと頭を下げると またぱたぱたと駆けてゆく。
彼は袂に片手を仕舞ったまま、後ろ姿を見送っていた。
「剣さん?」
少し低めの、それでいて艶のある声が彼を呼んだ。
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