雨の名残/1

夕べの雨が庭先の紫陽花の色を変えている。
草のむせ返る匂いに夏の訪れが確かに感じられた。

ふぅ、と高荷恵はため息をひとつつくと頭の手拭いを取った。
そうして側で昏々と眠る赤毛の男性を見る。

「剣さん・・・?」

反応が無いと知りつつ声を掛けてみる。
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