春を待ちながら・三章/14

「春が来たら」



笑って、手を繋いで、互いの温かさに触れて。
共に生きてゆけると、願っていた。
けれど。



「春は来ない」



どれ程望み、願い、欲しても。
ふたりに芽生えの季節は訪れる、ことはない。

凍てつく寒さの中で、閉じこめられたまま。
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