春を待ちながら・一章/4
確かに。
わたしは。
わたし達は、解っていなかった。
・・・わたしには。
最期まで、わからなかった。
「明良・・・、あきら、あきらああああ!!!」
突然の悲報は、清里の家を滅茶苦茶にした。
彼の母は、清里家を継ぐ兄よりも彼のことを溺愛していた。
彼女は髪を振り乱してわたしの家へ押し掛け、息子を返せと喚き散らし。
父はわたしのせいではないと彼女を諭す。
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