ことほぎ/15

そうして、欲情したように聞こえはしなかったかと狼狽えた。
彼女の呼びかけに「なんだ?」と返そうとして剣心は、彼女の頬まで桜色になっていることに気付く。

「巴はほんと弱いな」
「だって、それはきつすぎます・・・」
「赤い顔して、可愛いな」
またくすくすと笑いを噛み殺す剣心に、思わず頬を膨らませた。
「あなたこそ、酔ってるみたいですよ」
「―――酔ってるよ、君に」
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