ことほぎ/6
「師匠・・・」
剣心は、おそらく誰よりも比古に対して最も子供っぽい顔をする。
育ての親である比古の、それは特権のようなものだった。
しかし現在(いま)の剣心が纏う、この穏やかで深く、それでいて 鋼のように手応えのある物腰は。
比古がそれまで与(あずか)り知らぬ、新たな剣心の側面だ。
―――ただ、ひとりの女性だけが。
それを導き、それを担う。
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