空の下で/16

「・・・父親になるのか」

ぼそりと蒼紫が呟く。

「ああ、そうなるな」

剣心もさして感情を込めずに言葉を返した。
ことりと蒼紫は湯飲みを置いた。

「不思議だな。
 人斬りの罪で悩んでいた男が新しい生命の親になるのか」
嫌みな響きは全くない。
言葉を飾って話すことの出来ない蒼紫は率直に疑問を 口にしたに過ぎない。
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