寄す処/14

呆気に取られて巴はその様を眺めるだけだ。
「ですが、わたし達の為に『生きる』」
はっと巴は胸を押さえた。
とくとく、規則正しい鼓動が、遠く離れた剣心のそれと 重なるような気がした。
この温かな生命(いのち)が、彼にも届いているのだろうか?
彼も感じて、くれているのだろうか?

―――漸く、巴は彼女本来の極上の微笑みを見せた。
「・・・幾松さんには敵いません・・・」
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