寄す処/1

「・・・行ってください」
振り返ることもしない背で。
有無を云わさない圧力。
木戸とて神道無念流を会得した者だ、気配で敵が十数人であることを 察していた。
木戸の左右で腰の大刀に手を掛ける男二人は、 剣心ひとりにこの場を任せていいものか、と迷っている。
「早く!」
圧しの一言だった。
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