ひらいた ひらいた/1
「ったくうまくいかねえな」
飯塚が煙管(キセル)をぽん、と指で叩いた。
「苛ついてますね」
赤毛の青年が、遠くの山を眺めながら、呟く。
「桂さんは行方が掴めねえし、長州はがたがただし。俺はいつまでも薬の置屋だ」
「・・・大丈夫ですよ」
「悠長なこった、女房の影響か?」
「巴さん?」
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