More/8

「もういい。もう・・・いいんだ・・・」
巴の告白を聞いて、剣心はそう言った。
彼は、いつの間にか『男』の顔をしていた。
彼女の肩を包んで、彼の背中に縋って、やがてふたりで四肢を絡め合う。

「あ・・・ああ・・・」
あがる声を、我慢しなかった。
「・・・くっ」
つい入りすぎる力を、加減しなかった。
こんな風に、抱き合ったのは初めてだった。
隠してきた部分を見せ合って、小さな堰が壊れたのかもしれない。
■次へ
■剣心・巴その5へ戻る

Worksへ