誓約/8

こんな風に、まごついてる貴男を見てるのはなんだか楽しいから。
やっぱりお手軽に生まれてくるのは惜しい感じがします。
・・・なんて言えるはずがない代わりに、巴はくくっと喉で笑って。
何が可笑しいんだ?と頬を小さく膨らませている剣心の顔を見て、 ―――また笑った。



彼女が産気づいたのは、まだ暗い夜朝だった。
隣家の年配の女性に暫し巴を任せ、剣心は産婆を呼びに走った。
歳を喰って、駆けることの出来ない産婆を強引に背負って、我が家へ急ぐ。
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