誓約/1
手慣れた手付きで、白いサラシを巻いてゆく。
大きく張り出している腹から、自分の膝は疎か、足元すら全く見えなかった。
「ふう」
ようやく身支度を整えて、髪をきゅっと纏めた。
「何をしてるんだ?」
聞き慣れた声が、簡素な衝立の向こうで訊ねてくる。
「ちょっと着替えを」
赤い髪がさらりと揺れて、剣心が細い顔を覗かせた。
■次へ
■剣心・巴その5へ戻る
Worksへ