かすがい/19

「何をですか?」
彼女の頬を包んでいた右手がそろりと下へ移動した。
やがて彼女の腹部で止まり。
泣き出しそうな顔で、微笑む。
「倒れてた君を慌てて寝かして、さっき医者に診てもらったんだ。そしたら―――」
剣心は巴に重さを感じさせないように、身体をずらして彼女を抱き締めた。
先程腹の上に置かれた、彼の掌の意味を。
巴は漸く気付く。
「わ、たし・・・子供が・・・?」



震え出すほどの幸福を。
共に。

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