かすがい/9

茫然として剣心が吸い寄せられるように、その白い爪を見つめていると。
ひらりと巴は身を翻し、ばたん、と部屋を出てしまった。
「・・・何だって言うんだ・・・?」
頼まれた仕事を果たして。
疲れて帰ってきてみれば、この仕打ち。
次第に剣心も腹が立ってきて、一旦置いた刀をまた腰に差して。
すたすたと歩き出した。
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