かすがい/5
からりと戸を引いて、剣心は家の中へ入った。
もう陽も沈んで、辺りは暗いというのに、家の中は灯りひとつ点っていないようだ。
「巴・・・?」
常日頃きちんと家事をこなす彼女が、釜の火もなく。
心配になって早足で廊下を過ぎる。
「巴!」
がたんと襖を開けて、居間を見遣ると。
薄暗い部屋の奥にぽつんと彼女が正座している。
「・・・どうかしたのか?」
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