かすがい/4
「・・・・・・」
漸く言葉の意味を呑み込んだ巴は、それでも表情を変えずに。
恐る恐る訊き返した。
「で、も。人違いかも知れませんし・・・」
ばん、と女に肩を押されて、よろりと一歩下がる。
「何言ってるの!赤毛で頬に傷なんて、そう滅多にいやしないわよ?」
せいぜい釘を刺しときなさい、と女はあはは、と笑いながら 己の家へ帰って行く。
まだ全てを整理できない巴は、茫然と往来に立ち尽くした。
■次へ
■剣心・巴その4へ戻る
Worksへ