天衣/2
歩く度、ぐじゅりぐじゅりと染み出すものは。
白い影は、美しい女体だった。
見覚えのある容(かんばせ)に、はっと息を呑む。
「と・・・」
彼女のたおやかな腕も脚も、ひゅるひゅると蠢く紐のようなもので 雁字搦めになっている。
ぱらぱらと、黒髪が乱れて、彼女は彼を見据えた。
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