甘露/15

瞠目して、しげしげと巴を見つめる剣心に、くくっと彼女は喉を震わせた。
「そんなにびっくりなさらなくても」
「え、いや、だって・・・」
「本音を隠して後悔するのは、もう嫌ですから」
かざぐるまを持たない方の手が、剣心の手へと伸ばされた。
「淋しいです、とても」
巴のひんやりとした指が、ささくれの多い剣心の指を滑り、絡む。
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