甘露/12

袂から露わになった彼女の白い肘とか、白い歯の覗く唇とか。
うなじで小さく揺れる後れ毛とか。
―――どうしようもなくその愛しい存在は。
不安と切なさと温かさと穏やかさと。
そんなあらゆる正と負の感情をごちゃ混ぜにして剣心を戸惑わせる。
けれど、紛れもなく彼女が居てくれるから―――彼は未来(さき)へ進むことが出来るのだ。
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