甘露/9

祭りのざわめきが、どんどん遠ざかって。
さわさわと、ほんのり何処か冷ややかな風が。
からから、からから。
もう片方の手に握られた、赤い和紙と竹で作られた小さなかざぐるまを回す。
それは何故だか近づいてくる秋を予感させた。

「・・・あなたは、器用ですから。 今からでも習えばきっと出来ますよ」
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