甘露/1

赤い鳥居をくぐって、見上げるような山車(だし)が賑やかな掛け声とともに動き出す。
逞しい素足が、幾つも幾つも通り過ぎて。
艶やかに彩られた屋台から、太鼓や笛の音が響き。
首を長くして待ちかねた人々が大きくどよめくと、山車を追いかけるように雪崩れた。

「すごい・・・」
人達の熱気に当てられて、巴は目を丸くして溜息をついた。
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