邯鄲/21

「あ」
いきなり思いついたように、剣心が声を上げた。
「・・・あ」
巴もその原因にすぐ思い当たって、同じような声を出す。
「鍋、焦がしたよな・・・」
「そうですね」

可笑しそうに顔をくしゃりとした剣心に、巴も 瞳(め)を細めて。
この瞬間(とき)を、抱き締めるように。
ふたりは重なり合った。

■剣心・巴その4へ
■剣心・巴その3へ戻る

Worksへ